特集・コラム [ マネーセミナー体験記 ]
注目を集める「マネーセミナー」を紹介する「マネーセミナー体験記」の第4回目はJTBが8月25日、金融機関などとコラボレーションして開いた「JTB旅と資産運用2007」です。資産運用の目的はいろいろありますが、それで得た資産をどう使うのか? このユニークなマネーセミナーは、資産運用から旅行、海外ボランティアまで盛りだくさんの内容でした。
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800名以上が参加、旅と資産運用のコラボ企画
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写真1 「JTB旅と資産運用2007」受付の様子。当日はスタンプラリーも行われ、スタンプを集めて右手にある「ガラガラ」を回すと景品が貰えます。
「JTB旅と資産運用2007」には、JTBと金融機関10社のほか、サイバー大学、独立行政法人国際協力機構(JICA)などが参加し、様々なセミナー、パネルディスカッション、ブース展示が行われました。会場となった六本木のアカデミーヒルズには833名が来訪【写真1】。参加者の平均年齢は60歳で、いわゆる団塊世代が中心です。旅行が好きで資産運用にも興味がある方ばかりです。
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個性派の面々でパネルディスカッションがスタート
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写真2 パネルディスカッションは左から蟹瀬氏、内藤氏、浜田氏、深野氏、上原氏。運用担当者から学者、ジャーナリストまで個性的な講師がそろいました。
イベントの初めに、「これからを豊かな人生にするための上手な資産運用とは?」と題するパネルディスカッションが行われました【写真2】。ジャーナリストの蟹瀬誠一さんの司会のもと、マネックス・ユニバーシティ社長の内藤忍さん、国際政治経済学者の浜田和幸さん、ファイナンシャルプランナーの深野康彦さん、興銀第一ライフ・アセットマネジメント投信営業第一部長の上原秀信さんが参加して、それぞれ専門的な見方を披露していました。
- 蟹瀬さんは「サブプライム問題が投資の上で気になっています、皆さんはどうお考えですか」と質問。各氏の見解は下記のようなものでした。
上原さん
- 「最初は日本の住専問題に似ているかと思ったら、住宅ローンを証券化している商品に投資していたファンドが損をしたという話のほか、影響が広がっています。単純な問題ではないようです」。
深野さん
- 「マーケットでは必ず調整が起こり得ます。本当に景気が悪くなるのか、季節外れのお化けが10〜11月に出て再びマーケットが急変するのかなどを見極める必要があります」。
内藤さん
- 「過去の経験で言えば1987年のブラックマンデーの時に日本株は▲15%下落しました。しかし、長い目で見れば絶好の買い場でした。今回もチャンスかも知れませんが、その場合も一度に投資するのではなく、分散させて投資するのが大事です」。
浜田さん
- 「サブプライム関連の投資で、中国の主要な銀行で合計97億ドルの損失を受けたと言われています。今後、中国にそうとう影響が出てくると思いますので、サブプライム問題の影響を受けない業種・企業の見極めが必要です」。
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海外ボランティアで、シニア世代に新たなやりがい

写真3 ザンビア共和国での海外ボランティアの経験を語る梅沢貞夫さん(中央)
- 同時に行われた特別講演は、JICAによる「海外でボランティアに挑戦!」。これは民間企業・公務員として専門的な技術を持った人たちが「シニア海外ボランティア」として活動している様子を紹介したもので、現地での活動を紹介した映像や、ボランティアへの参加申込方法などが説明されました。シニア海外ボランティアは、53カ国に651名派遣されています(2007年1月末時点)。
- 講演の中では、ザンビア共和国での職業訓練校の海外ボランティアに参加した梅沢貞夫さんが体験談を語りました【写真3】。梅沢さんは58歳の時、通勤電車の中でJICAの募集広告をたまたま見たのがキッカケで参加したそうです。海外の駐在経験もないものの「もともと楽観的な性格ですから、海外での生活も大丈夫だろうと。健康面でも特に心配はありませんでした」(同)。
- シニア海外ボランティアの募集は年2回、40〜69歳までが対象です。公務員や民間企業に在籍したままで参加できる制度もあるそうです。
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ブース紹介、銀行から大学まで個性的に
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ブースの様子を一部紹介します。各社とも個性が出ていますね。
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住友信託銀行
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今回は銀行で唯一の参加企業です。信託銀行らしく相続・遺言相談サービスから資産運用、投資一任商品「すみしんSMA」まで、さすがの充実ぶりです。 |
ジョインベスト証券
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おそろいのジャンパーが格好良いです。ブースではオンライントレードの説明、セミナーでは新興国の目利きについて話がありました。 |
サイバー大学
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インターネットで授業を行う日本初の4年制大学。学部はIT総合学部と世界遺産学部。シニア世代の学習意欲の高まりを受け、eラーニングは注目されそうです。 |
フィデリティ証券
[動画]インタビューを見る ネットで各社の投信を販売しているフィデリティ証券。ファンドマネジャーの仕事ぶりを紹介するビデオを放映し、鉢植えもプレゼントしていました。 |
新光証券[動画]インタビューを見る
新光資産運用ラップ「ロング・アップ」とオンライントレード「新光ネット倶楽部ダイレクトコース」を展示。セミナーでも、投信の検索の仕方などを紹介していました。 |
岡三オンライン証券[動画]インタビューを見る
オンライントレードで中国株、日本株、為替証拠金取引(FX)の取引ができます。中国・上海事務所の代表も来日し、セミナーで現地の情報を報告していました。 |
QUICK
当社も出展しました。資産運用応援サイト「マネーライフ」には今回のJTBのイベントも掲載されている「マネーセミナー」検索があります。 |
* 動画の配信レートは300Kです。 * 動画を視聴するにはWindows Media Playerが必要です。
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悲しいことは暗いことじゃない、五木さんの話に励まされる
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写真4 作家の五木寛之さんによる講演、ユーモアに溢れる内容でした。
イベントの最後には、作家の五木寛之さんが「こころの旅 いのちの旅」と題して講演しました。世界中を旅してきた五木さんの見識の広さ、その穏やかな語り口に、聴衆は魅了されていました【写真4】。 - 五木さんによると、日本全国の仏像は長い歴史と風土によって、地域ごとに表情が全然違うそうです。「飛鳥はギリシャ彫刻のように優しさと威厳に溢れ、東北は恐い表情、九州はユーモラスな仏像が多いです」(同)。仏像の話の中で、「衆生(しゅじゅう)病むがゆえに我病む」という仏の言葉が紹介されました。これは国内を旅行した時、あるお寺で何とも言えない悲しい表情をした菩薩を見た時に知った言葉だそうです。
- 五木さんはそのお寺の住職さんに、「仏は全ての大衆を助けようとして苦行しますが、なぜこんなに悲しい顔をしているのでしょう?」と尋ねました。これに対して住職さんは「衆生病むがゆえに我病む、地上を眺めるといまだに救うことのできない人が多いので、仏も病んでいるのです」と答えたそうです。
- 旅、文化、宗教観など、話は多岐にわたりました。資産運用では一喜一憂することが多いですが、五木さんの話を聞くと落ち着いて人生に臨めそうです。
- 【執筆:MoneyLife 片平正二】
掲載日:2007年9月3日
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