投資信託 [外国債券ファンド[企画] ]
応用編【第3回】
豪州債券ファンドについて
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1.豪州債券ファンドとは
- オーストラリアの債券に的を絞って投資するファンドを豪州債券ファンドやオーストラリア債券ファンドと呼びます。オーストラリアの国債や事業債だけでなく、オーストラリア以外の国の企業や国際機関が豪ドル建てで発行する債券も投資対象としているファンドも多く、そのようなファンドは豪ドル債券ファンドと呼ばれます。豪州債券ファンドや豪ドル債券ファンドは、オーストラリアの債券の相対的に高い利回りが魅力とされており、日本の投資信託の外貨建て資産の中では、米ドル、ユーロに次いで3番目に多い構成比率を占めています。
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2.豪州債券の種類
- 豪州の債券は国債、政府機関債、準政府債、国際機関債、事業債、ABSなどに分類することができます。
- 国債・・・オーストラリア連邦政府が発行する債券です。格付は最高格付AAAが付与されており、安全な投資対象と考えられています。
- 政府機関債・・・オーストラリアの政府関連機関が発行する債券で、政府保証があります。
- 準政府債・・・オーストラリアの6つの州(ニューサウスウェールズ、ビクトリア、クイーンズランド、ウェスタン・オーストラリア、サウス・オーストラリア、サスマニア)と1つの準州(ノーザン・テリトリー)が各州の理財公社を通じて発行する債券です。
- 国際機関債・・・世界銀行、アジア開発銀行等の国際機関が豪ドル建てで発行する債券です。
- 事業債・・・オーストラリアの企業が発行する債券やオーストラリア以外の国の企業が豪ドル建てで発行する債券です。
- ABS・・・住宅ローンや自動車ローンなどの債権などの資産を裏付けとして発行される資産担保証券で、2000年以降急速に拡大しています。
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3.豪州債券市場の特徴
- 90年代までは、豪州国内では国債市場が最大の債券市場でしたが、2000年以降は民間の債券発行が増加すると同時に、経済成長・税収増加などにより国債の発行が減少したために、現在では民間の債券の発行残高が国債の3倍近くにまで増えています。
- 民間の債券発行については、ABS(資産担保証券)の残高が最も大きく、次いで非居住者による債券、金融機関と続いています(2007年12月現在)。
- 堅調な住宅ローン需要を背景に、金融機関による債券やABSの発行が増加しました。また、経済成長が続くなか、企業による債券発行による資金調達も活発に行われました。一方、非居住者がオーストラリアで発行する豪ドル建て債券のことをカンガルー債と呼びますが、2000年以降のカンガルー債の発行残高の増加の背景には、オーストラリアの投資家が国債以外の資産への分散投資を進めたこと、彼らが相対的に高い利回りを提供する豪ドル建て資産を選好したこと、非居住者による豪ドル建て資産の保有が増加したことがあると言われています。
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4.豪州債券ファンドのリスク
- 他の債券ファンドと同様に、豪州債券ファンドのリスクは、主にファンドが組み入れている債券の信用度と平均残存期間に依存します。各社が運用している豪州債券ファンドや豪ドル債券ファンドを見ると、組み入れている債券の平均格付はAAAやAAなどかなり高い平均格付が維持されていますし、ほとんどのファンドが組み入れ債券の格付を一定以上のものに制限したり、ファンドの平均格付をAAなど一定以上に維持することを投資方針としています。
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5.為替リスク
- 豪州債券ファンドには為替リスクが伴います。豪ドルの対円での為替レートを見ると、90年代は全般に円高傾向が続き、2000年のはじめに1豪ドル60円を下回る円高を付けた後は、豪ドル高・円安に転じています。経済成長、海外からの投資増加、商品市況の上昇、低い地政学的リスク、相対的に高い金利などが豪ドル高要因と言われています。
- 90年代以降の為替レートの範囲だけを見ても、1豪ドル120円から60円と、かなり大きな変動が見られます。せっかくのインカムゲインも為替差損により消えてしまうことも、あるいはインカムゲインに加えて、それ以上の為替差益を享受することもありますので、為替ヘッジの有無の選択は慎重に決めたいものです。
- 【執筆:トーキョー・インベスター・ネットワーク】
(掲載日:2008年3月6日)
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