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投資信託 [ NIKKEI QUICK投信実力ランキング2011 ]

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【投信実力ランキング】第1回・総合部門の特色

米国REITファンドが上位を席巻。豪ドル建て債券投信の高評価持続。

投信実力ランキング2011 長期評価(3年)総合部門 短期評価(1年)総合部門

※2011年12月30日時点のデータに基づき解説

上位の評価得点は僅差。毎月分配型ファンドの上位占有に変化無し。

総合部門の長期評価では上位10本のうち6本、短期評価では上位10本中5本が相対的な高配当利回りを特色とする海外のREIT(不動産投資信託)で運用するファンドでした。前回の「投信実力ランキング2010」で上位に入った国内REITファンドは東日本大震災以降の下落基調が響き、ランキング圏外となりました。

上位ファンドのポイント(評価得点)は僅差ですが、長期、短期評価ともに米国REITファンドが総合部門のトップに浮上。長期評価首位は「フィデリティ・USリート・ファンドB(為替ヘッジなし)」。短期評価首位は「ダイワ米国リート・ファンド(毎月分配型)」です。

オーストラリア(豪州)債券を中心に運用するファンドは前回に引き続き上位に入りました。先進国の国債格下げが相次ぐ中で、豪州国債は最上位のトリプルA格を維持。政策金利も4%台と「高格付け&高金利」が豪州債券の大きな特徴です。

毎月分配型ファンドが総合部門の上位を占めたのも特色の一つ。長期、短期評価ともに上位10本はすべて毎月分配型。上位10本への資金流入額は3年間では合計約6.7兆円、1年間では2.7兆円と際立つ大きさです。なるべく高い分配金を毎月安定的に受け取りたいという投資家の期待感を表しています。

さらに上位の毎月分配型は、運用で取ったリスクに対するリターンの獲得度合いを示す運用効率の面でも好成績を収めました。ただし普通分配金は課税されるうえ、分配金を現金で受け取ると複利効果が薄まり、上昇局面での投資効率が下がるのは注意点です。

円高にも関わらず運用成績は3年間で大幅上昇。1年間では小幅な上昇。

長期評価の3年間は金融危機で投信市場が急落した後の回復局面にあたり、総合部門上位ファンドの基準価額(分配金込み)は大幅上昇。上昇率は軒並み40%以上です。長期評価首位「フィデリティUSリートB」の基準価額(分配金込み)は65.7%上昇。一方、運用通貨の米ドルに対しては約15%の円高が進んだことから、この間の組入米REIT価格(米ドル建て)は配当込みで80%以上、値上がりしたことを意味します。価格変動リスクの大きさを6段階に区分したリスク度(QUICKファンド・リスク)は「5」と2番目に大きい水準のハイリスクですが、リスクに見合うリターンを獲得し、運用効率が高まりました。

1年間の短期評価首位「ダイワ米国リート 」の基準価額(分配金込み)は1.7%の小幅上昇。1年間に4.6%の円高・米ドル安となりましたが、投資対象の米REIT価格(配当金込み、米ドル建て)の上昇が円高のマイナス要因を相殺しました。


執筆:QBR 高瀬浩(掲載日:2011年02月02日)

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