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投資信託 [ トップインタビュー ]![]() 金融機関系列の運用会社しか存在しない1999年、「長期運用」といってもまだなじみが薄かった時代に、さわかみ投信は日本初の独立系投信会社として「ノーロード(販売手数料がかからない)」である「さわかみファンド」を設定し、投信業界に新風を吹き込んだ。 狙いはずっと一般庶民 澤上 社長:
ファンドを立ち上げた1999年に比べて投資への関心が高まっているとよく言われるが、実際にはまだ預貯金しか知らない人が大半だ。株式投資の経験がある人は短期で大きな利益を求める傾向があり、一時的な値動きにすぐ反応してしまう。しかし、大半はそのような株式投資を知らない、長期投資ができる人(預貯金投資家)だ。 「サラリーマン家庭の財産づくりを長期運用でお手伝いさせていただこう」というさわかみファンドの姿勢は、設定当時からずっと変わっていない。現在、さわかみファンドの顧客数は9万人ほどだが、その主旨に賛同してくれる人たちが預金金利の低下や社会保障制度の変化などから、投信を中心とした長期投資に目を向けている。 運用の軸をブレさせないことが投資家にとっての安心感と信頼につながる 澤上 社長: 投信には、株式、債券など様々な投資先があるが、長期投資を目的とする投資家にとって証券の種類は問題ではない。必要なのは自分の資産を預けることに対する「安心感と信頼」だ。そのよりどころとなるのは、運用する側の「軸」がブレないことだろう。軸をブレさせない投資運用は相場の上昇局面でそれほど成長が伸びず、運用方法に疑問を持たれることもある。しかし相場の波に左右される運用では、何を目的に、どのような投資をしているのかわからなくなる。結局そのような運用会社には、安心して自分の大切なお金は預けられなくなってしまう。事実、さわかみファンドはマイペース運用を貫いている。 日本市場を支える気概 澤上 社長:
相場の動向に左右されず、一度組み入れた銘柄は、割安感が解消するまで保有し続ける。それを可能とさせるのは、長期保有にガマンできる個人投資家から絶えず流入する資金があるからだ。特に、相場が下がっているときには、日本市場を支える気概でやっている。 ファンドは、年初で32%程度あったキャッシュ(流動資金)を、現在では5%程度に減少させている。今の相場は割安感があるゴキゲン相場というよりも、追い風を待つ状態だ。 大相場がやってくる!? 澤上 社長:
日本市場が短期的に上がるとか下がるとか言うのではなく、例えば10年後に振り返ってみたら大上昇トレンドだった、というのがいい。その素地はあると考える。 その理由はいくつかある。まずは現在の日本の企業体質が格段に良くなっていることだ。景気に左右されにくく、安定的に利益を上げる体質に変化している。また、日本株の持ち合い解消が進み、個人や外国人投資家による純投資が増えている。これは市場が企業の論理から投資家の論理へと移行している証拠だ。まさに市場が企業に収益力向上のプレッシャーをかけている。最後に、まるで預貯金のツンドラが溶け出しているかのように投資待機資金が蓄積されていることを実感している。 お金をカッコよく使おうゼ 澤上 社長: 全国各地で講演活動を積極的に行い、地方ベースのファンド設定を支援している。地方でファンド・オブ・ファンズ(個別の銘柄を直接組み入れるのではなく、投資信託を組み入れて運用する形式)を立ち上げ、国内外へ投資し、そこからの利益を地域経済の活性化に繋げる。地域経済の活性化というと産業振興や観光開発を思い浮かべる人が多いが、本当に経済を活性化させるには、地域ならではの魅力を都会に媚びない形で作り出すことが大切だ。地元で設定したファンドが世界経済の成長に投資し、受け取ったリターンで、例えばそこで生まれた文化や伝統工芸、芸術を維持、発展させていくことこそ、活性化につながると考えている。同じお金を使うなら、人間を豊かにするために使ったほうがカッコいい。その意味で、地方で設定する長期保有型の本格派投信である「おらが町の投信」は、いろいろな貢献ができる。本格的に長期投資をしたいという志を持つ地方の方々をお手伝いしたい。 インタビュー:2006年10月 聞き手:QBR 小林 新 (掲載日:2006年11月2日)
経歴
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主に国内株式市場に投資している。市場で割安だと判断した銘柄に投資し、持続保有する「バイ・アンド・ホールド型」の長期投資を基本としている。ほとんどをさわかみ投信自らが販売しており、「ノーロード投信」として知られている。純資産総額は2079億円で、同じくノーロード投信の中で第2位の興銀第一ライフアセットが運用する「日経225ノーロードオープン」の1016億円を大きく引き離している。(純資産総額は2006.9現在、QUICK調べ)