株式 [ 企業を知るには製品から ]

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カップヌードルの強さを探る
- 日本はもちろんのこと、世界でも愛されている日清食品「カップヌードル」。誰でも一度は食べたことがあるだろう。
- 実は、カップヌードルこそが世界で初めて開発されたカップラーメンであることを、みなさんはご存知だろうか?
- 各社で続々と新しいカップラーメンが発売される中、それでも「おいしい」と感じさせるカップヌードル。今年で発売35周年を迎えた今、改めてその強さを探ってみたい。
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開発のきっかけは創業者・安藤百福氏の熱い思い
- そもそもカップヌードルが開発されたきっかけは、日清食品の創業者・安藤百福氏(現在創業者会長)の熱い思いからだったという。
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「当社が1958年に発売した世界初のインスタントラーメン『チキンラーメン』を持ち、世界に通じる新しいラーメンの開発という新たな可能性を求めて欧米へ渡ったことがきっかけでした」(日清食品広報部東京広報部・源麻里氏)。
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現地で安藤氏が、現地の人々にチキンラーメンを試食して欲しいと渡したところ、何と彼らはチキンラーメンを割って紙コップに入れ、お湯を注いで食べ始めたのだという。しかも箸が使えないため、フォークで食べたのだ。
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「どんぶりではない何か新しい容器を開発することができれば、いつでもどこでも、食べたいときに食べることができる新機軸のラーメンを生み出せる。安藤は観察の成果をかみしめ、発想を先へ先へと進め、カップに入ったインスタントラーメンの発売を現実のものにしたのです」(源氏)。
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帰国後、安藤氏はすぐに開発に乗り出した。「パッケージは熱を通さず保温性のあるものを探した結果、魚箱などに使われていた発泡スチロールを使用。フタは飛行機内で出るナッツのパッケージからヒントを得ました」(源氏)。
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また、発想の原点となったチキンラーメンは、具材はなく麺だけのインスタントラーメン。どこでも誰でも食べてもらうには、具材が入っていた方がいい、と長持ちする具材の開発にも力を注いだ。「そこで試行錯誤の結果、固形物では初の『フリーズドライ製法』を採用したのです」(源氏)。
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その他、さまざまな発想や工夫によって、1971年9月18日、「カップヌードル」は発売された。
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麺と具材がただ入っているだけではなかった!カップに秘められた驚きの工夫
- 何気なく食べているカップヌードル。しかし、そのカップ内にはさまざまな工夫がなされている。
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「工夫の一つに、麺塊の上・下に空間を作り、麺塊を宙吊り状態で保持している点です。上部空間はカップが揺れても具材を壊れにくくし、下部空間は降りてきた熱湯が麺を下からも包み込み、全体をムラなくほぐすことができることから、このような保持方法「中間保持法」になりました」(源氏)。
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また、麺塊をカップと密着させることで側面補強もなされているという。「麺折れなどの破損を少なくし、カップの強度を高め、輸送中のトラブルも防ぐことができます」(源氏)。
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さらに、麺塊自体にも工夫がなされている。「下がまばらで上になるほど密度が高くなっています。これにより、麺の上部にある具材が下へ落ちないため、お湯を注いだ後もきれいな出来上がりになります」(源氏)。
お湯を注げば3分で食べられるカップヌードル。その簡単さを手に入れるまでには、同社のさまざまな工夫が施されていたのだ。
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世界で愛されているカップヌードル。その秘密は嗜好に合わせた「現地の味」
- 今やアジアやアメリカをはじめとする、世界各国で発売されている「カップヌードル」。その味は、各国の嗜好に合わせて変えているという。
- 「例えば、タイではトムヤンクン味、インドではカレー味が主流です。これは、あえて味を変えることで、現地の人により親しんでもらいたい、という考えからです。他にも、長い麺をすすることになれていない欧米では麺を短くするなど、形の工夫もしています」(源氏)。
- 日本で食べられているインスタントラーメンは約53億5千万食(平成14年度/世界ラーメン協会調べ)。
- 海外ではその7倍以上の498億8千万食(同調べ)が食べられているという。各国で受け入れられるためには、その土地に密着した味作りが必要というのも納得だ。
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変わらぬ味こそが「カップヌードル」に求められている一番のニーズ
- 2006年の今年、35周年を迎えたカップヌードルだが、日本で発売されているものについては、製法や味は発売された当初からほとんど変わっていないのだという。いつ食べてもどこか安心できる味のカップヌードル。確かに、あの味だからこそ、私たちはいつまでもおいしいと感じるのかもしれない。現在は、最初に発売された「カップヌードル」のほかにも、定番となった「シーフードヌードル」や「カップヌードルカレー」を始め、「カップヌードルキムチ」や「カップヌードル欧風チーズカレー」など、新しい味が続々と発売されている。
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「スタンダードの『カップヌードル』の味が変わらない分、違う味で新しさを感じてもらえたらと思います。そして昔の味を守りつつ、今後も若い方から年配の方まで、幅広い層に受け入れられる商品作りを目指していきます」(源氏)。
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救援物資としても大活躍のカップヌードルは、今後も私たちに安らぎを与えてくれるような商品であり続けるに違いない。
- 執筆:QBR、掲載日:2006年10月30日
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