株式 [ 企業を知るには製品から ]
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中鎖脂肪酸の働きで体に脂肪がつきにくい!
- 日清オイリオグループの食用油「ヘルシーリセッタ」は体に脂肪がつきにくい機能が認められた特定保険用食品(トクホ)。いつもの油と取り替えるだけで体脂肪を減らすことができるとあって、人気を集めている。しかしその効果を家庭用の食用油として提供できるようになるまでは大変な苦労があったようだ。今回はその特長と開発秘話についてお話をお伺いしてきました。
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いつもの油とかえるだけで、体脂肪や体重が減少!
- 「ヘルシーリセッタ」は体に脂肪がつきにくいことからトクホに認められている植物油。その効果はどのくらいあるのだろう?
- 日清オイリオグループが行なった実証実験によると、2つのグループで「ヘルシーリセッタ」とサラダ油をそれぞれ1日14グラムを含む食事(2200kcal)にした。開発に携わった同社の中央研究所の野坂直久さんによると、「1日2200 kcalの食事というのは、ダイエットにはなりますが、普段の食事量に近いので常に空腹感があるという状態ではありません。そのため、あまりつらくないんですね。この食事では、サラダ油でも減少効果が見られましたが、これは適正なカロリーの食事を規則正しく食べれば、普通に油をとっても肥満対策になりえることを示唆しています」(野坂さん)
- しかし、「ヘルシーリセッタ」を摂取したほうが、より体脂肪、内臓脂肪面積、体重、ウエストの項目で多くの減少効果がみられたという。また、効果の出始めるのも「ヘルシーリセッタ」の方がより早く、4週間目で効果が出始めることも分かった。
- 「いつもの油をかえるだけで無理なく、しかも早くダイエットの効果を出せるのが『ヘルシーリセッタ』の最大の特長です」(野坂さん)
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体に脂肪をつきにくくする中鎖脂肪酸とは?
- 「ヘルシーリセッタ」が体に脂肪がつきにくい理由は中鎖脂肪酸という天然の植物成分を含んでいることにある。
- 油の主成分は脂肪酸。脂肪酸には様々な種類がありその炭素の数(長さ)によって長鎖・中鎖・短鎖に分類されている。例えば、長鎖脂肪酸のオレイン酸(オリーブ油)の炭素の数が18個に対して、代表的な中鎖脂肪酸のカプリル酸(ココナッツ油)の炭素の数は8個と短い。一般的な油は長鎖脂肪酸から成り立っており、中鎖脂肪酸はその長さが約半分の脂肪酸となる。この長さの違いが性質に大きな違いをもたらしているという。
- 「中鎖脂肪酸は体内に吸収されると脂肪酸の長さが短いために門脈を経て肝臓に運ばれすぐにエネルギーとして分解されますが、長鎖脂肪酸は脂肪組織や筋肉などに運ばれ分解・貯蔵されます。そのため、中鎖脂肪酸は長鎖脂肪酸と比較してすぐに使われ体脂肪として蓄積しにくい性質を持っているのです。この性質の違いに着目して開発したのが『ヘルシーリセッタ』です。体に油がつきにくいという理由は脂肪酸の長さによるものなのです」(野坂さん)
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独自の技術で製品化に成功!
- 「フライ調理に用いると発煙しやすいので、中鎖脂肪酸をそのまま家庭用食用油として販売することはできないのです。さらに、家庭用の油として提供するためには適正価格でなければいけません。そこで、酵素エステル交換という食用油脂の加工技術を用いることにしました。わずかな水でエステル交換ができる粉末酵素を使うという当社独自の方法を用いることで、キャノーラ油をベースに、中鎖脂肪酸を加えることに成功、技術課題をクリアしました。また、通常、エステル交換を用いると高いコストとなってしまうのですが、当社独自の技術を用いることで、コストを抑え、適正価格でお買い求め頂ける価格設定が可能となり、中鎖脂肪酸を家庭用の油として活かすことが可能となりました」(野坂さん)
- ここから「ヘルシーリセッタ」の開発はスタートしたものの、本当に人にも作用があるという実証は充分されていなかった。
- 「中鎖脂肪酸の人への影響を調べるために2000年に大掛かりな実証実験を世界で初めて行いました。その結果、体に脂肪がつきにくい効果があるということがはっきりと分かりました」(野坂さん)
- この効果がトクホに認められて、ついに「ヘルシーリセッタ」が誕生した。体に脂肪がつきにくいだけではなく、キャノーラ油がベースなので風味も非常に良い食用油に仕上がった。
- 「中鎖脂肪酸は天然の脂肪酸なので、成分としてもまったく遜色はありません。体に良い機能が加えられても、従来の植物油から違和感なく切り替えることができるのも特長ですね」(野坂さん)
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植物油だけでなく中鎖脂肪酸の性質を活かした製品づくりに着手
- 「ヘルシーリセッタ」は2003年からトクホの植物油として販売されている。現在では食用油だけに留まらず「ヘルシーリセッタ」を使用したドレッシングやマーガリンも商品化され好評を得ている。さらに、他メーカーとのコラボレートも活発に行なわれており、惣菜、パン、菓子などに使用されている。このような「ヘルシーリセッタ」に関連する製品の売り上げは年間約200億円。同社ではさらにこのリセッタネットワークの拡大を図っていきたいとしている。
- 「当社では中鎖脂肪酸を植物油だけではなく他の製品へも展開を考えています。脂肪がつきにくいということはエネルギーになりやすいということなので、スポーツ選手をターゲットにした食品などもそのひとつです。『ヘルシーリセッタ』は体に脂肪がつきにくいという切り口ですが、中鎖脂肪酸にはまだまだ可能性がたくさんあるので、その性質を活かした製品づくりをこれからも進めていきたいですね」(野坂さん)
- 今後の展開に期待したい。
リセッタネットワーク商品
- 執筆:QBR、掲載日:2009年月3月19日
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