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「胃カメラは苦しい」の常識を覆した!!
- 「胃の調子が…」と気になりながらも、「胃カメラは苦しいから」と、ためらう人が多い胃の内視鏡検査。ですが最近では、鼻から入れる内視鏡の登場により、検査が随分とラクになったようです。そこで今回、患者さんの苦痛を軽減し、医師と患者さんが対話をしながら検査を進めることができる富士フイルムの経鼻内視鏡について、お伺いしてきました。
高精細・高画質で高い評価を得ている「経鼻内視鏡」。
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診断だけでなく治療もできる内視鏡検査
- 1971年、同社は産業用レンズなどで培った精密光学技術を生かして内視鏡事業に進出。光ファイバーの先端に高画質・高性能レンズを搭載した高精度な内視鏡を提供してきた。1984年には、日本初の電子内視鏡を開発し、画像診断のデジタル化に貢献した。
- 「口から内視鏡を入れるスコープの太さが10mmから9mm台へと、苦しみを軽減できるようになったのは1990年代後半。まだ最近のことなんですよ」と内視鏡システム部・次長の山高修一氏。
- X線検査は透視画像のため、平面で白黒。一方、内視鏡検査は2次元画像だが立体感を再現できる他、形状や色、表面の粘膜の状態などを詳細に知ることができる。また、診断と同時に、その場で患部を切除することもできるので、現在、内視鏡検査のウェイトが徐々に高まっている。
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経鼻内視鏡検査の様々なメリット
- “内視鏡は口から”の常識を覆し、現在、普及が進んでいる経鼻内視鏡検査は、患者さんと医師に様々なメリットがある。まずは、内視鏡が舌根に触れないため、“おえっ”とせず、患者さんの苦痛が大幅に軽減されるということである。
- 「また、検査中も医師と患者さんが話すことができます。そのため医師はリアルタイムに患者さんから情報を得ることができます。その結果、診断時間の短縮につながっていますし、検査中のコミュニケーションを通して信頼関係が生まれ、“あの先生の検査は痛くなく、話も聞いてくれるし、安心して検査が受けられた”と先生自身への評判も上がるようです」
- その他、鼻への微量の麻酔で済むため身体への負担が軽減され、すぐに日常生活へ復帰できるなどの魅力がある。ただ、経鼻内視鏡では、組織採取や小さな病巣の切除・止血は可能だが、大きな病巣の切除などは難しい。
「おえっ」と吐き気が伴うのは、舌根に内視鏡が触れることで、異物を吐き出そうという咽頭反応が起こるから。
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各技術の“総合力”で経鼻内視鏡が誕生
- 経鼻内視鏡の誕生には、特に急激な技術の進化があったわけではない。時代と共に、素材や提供されるCCDセンサー、レンズの加工技術など、すべての技術がある一定レベルに達したことで経鼻内視鏡が実現した。
- 「特に、内視鏡に搭載されるCCDセンサーの技術革新が、一番のキーになりました。内視鏡はいくら売れても数に限りがあるため、センサーメーカーやデバイスメーカーなどが極小サイズのCCDセンサーを開発するには、多少時間がかかりました」
- しかし、1990年代後半、デジタルカメラやカメラ付き携帯電話の出現により小型CCDセンサーの需要が大幅に伸びたことで、内視鏡に流用できるCCDセンサーの小型化が進んだ。そして2002年に、先端径5.9mmの経鼻内視鏡が誕生。さらに2005年には、富士フイルム独自の高性能「スーパーCCDハニカム」を搭載した高画質タイプの経鼻内視鏡も発売された。
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“内視鏡は口から入れる”という常識を覆す
- 海外の医師から、鼻からチューブを通して薬や食事を入れるように、内視鏡検査も鼻からできないかということで、鼻腔を通せる内視鏡の開発要望を受けた同社。鼻から挿入できれば内視鏡検査も楽な検査になるという考えに共鳴し、直ぐに開発に着手した。
- 「鼻を通して胃を見るのに一番いいスコープを開発するにあたって、私たち技術者は医師ではないため実際に試せません。まさに医師と一体になりながら、細くても強度や耐久性もあるもの。柔らかくても鼻から入れる時に曲がらない程度の硬さなど、医師の操作性と患者さんの苦痛低減の両立を図りながらの開発が進みました。
- 太さは、6mm以上だと痛みを感じる人が多くなるため5.9mmに。もっと細くしたかったのですが、胃を様々な角度から見られるように、胃の中で小回りがきくように、スコープの先端を4方向に曲げられる構造にするには、当時はこの太さが限界でした」
約半分の細さに!鼻に適したしなやかさで、無理なくスムーズに挿入できる。
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経鼻内視鏡、そして大腸内視鏡の普及に向け!
- “内視鏡は口から”という常識が医療業界にあるなか、ラジオコマーシャルやポスター、テレビCMなどを通して、“鼻から入れる内視鏡”の存在を積極的にアピール。すると、患者さんの方から、「この病院は鼻から入れる内視鏡検査をやっていますか?」という問い合わせが増え、それを機に導入した医師も多いようだ。
- 「経鼻内視鏡は、ある程度普及しました。今後は、病変のさらなる早期発見と診断精度向上を図りながら、胃以外の内視鏡の普及にも力を注ぎたいですね。特に、最近、女性のガン死亡率の一位が大腸ガン(結腸と直腸をあわせ)です。昨年発売以来、好評を得ている大腸内視鏡がありますので、それを普及させていきたいです」
- 同社の開発コンセプトは3つのやさしい“患者さんにやさしい”“お医者さんにやさしい”“診断するのにやさしい”。それをベースに、最新技術を活かしながら、人々のよりよい暮らしや生き方をサポートし続けてくれそうだ。
- 執筆:QBR、掲載日:2009年月3月27日
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