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FX・CFD [「くりっく365「新アジア通貨上場記念セミナー」]京都・広島レポート
取引所FXの「くりっく365」、取引所CFDの「株365」を提供している東京金融取引所が、東京、大阪などの大都市圏だけでなく地方でも、来場型セミナーを開催しています。
10月30日に京都で開催されたセミナーは、雨が降るなか150名の熱心なFX愛好家が出席し、株式会社ガンパウダー代表取締役の鈴木隆一さん、そして株式会社アルフィナンツ代表取締役の田嶋智太郎さんをゲストスピーカーに迎え、大盛況のうちに幕を閉じました。 一方、11月13日に行われた広島セミナーは原爆資料館で有名な平和記念公園の中にある国際会議場で開催され、こちらも100名の熱心な投資家が集まり、ゲストスピーカーである武者リサーチ代表の武者陵司さん、陳アソシエイツ代表の陳満咲杜さんの講演に、熱心に耳を傾けていました。 また両会場とも、複数のくりっく365取扱会社がブースを出展し、大勢の投資家が列を作って、サービス内容や口座開設に関して、さまざまな質問を投げかけていました。 セミナーの冒頭では、東京金融取引所営業部長の大房弘憲氏の挨拶があり、講演の間には、東京金融取引所のリテール営業為替グループ長の唐鎌大介氏、そして近藤雅彦調査役による、くりっく365の説明も行われました。
東京金融取引所 営業部長 大房弘憲氏 大房氏による冒頭挨拶は、くりっく365の現状に関するもの。主旨は次の通りです。 「くりっく365は上場以来6年間、順調に拡大傾向をたどり、口座数は42万口座、預かり資産残高は2,300億円にまで成長し、日本のFX市場全体の預かり資産残高の4分の1を占めるまでになりました。 取引所取引は、透明性と健全性、取引の安心感を何よりも重視して市場を提供しています。投資家の皆さんからお預りした証拠金は取扱会社を通じて全額、取引所に預託してもらっておりますので、万一、皆さんが口座を持っている取扱会社が破たんしたとしても、証拠金は保護されます。 また、くりっく365の取扱会社は、厳しい参加要件を満たす必要があるので、その点でも安心してお取引いただけるものと考えております。現在、くりっく365の取扱会社は23社。当初6社からスタートしたことを考えると、大きく成長してまいりました。 8月1日には、インドルピー、韓国ウォン、中国人民元という、3つの新アジア通貨の取扱いを開始。その他、法人口座については上限150倍までのレバレッジ取引が可能であること、システムトレードによる自動売買機能を提供している取扱会社が登場してきたことなど、新しい動きも出てきています。そして、今回と同様今後も、日本全国の主要都市を回り、セミナーも積極的に開催してまいります。投資家の皆さんと直接お会いして、くりっく365の認知度を、今以上に高めたいと思います」。
東京金融取引所 営業部リテール 営業グループ長 唐鎌大介氏 また、大房氏とともに、京都会場では東京金融取引所の唐鎌大介氏が、広島会場では近藤雅彦氏が、「くりっく365の特徴」について説明しました。 今回のセミナーでは、初めて外国為替証拠金取引(FX)に興味を持った人も多数参加しているので、FXの基本的な商品内容についての説明が中心。為替レートの値動きに応じて、含み益が出るケースと含み損が出るケースはどういう状況なのか、スワップポイントはどういう状況のもとに発生するのか、また店頭のFX会社と比べて、くりっく365のスワップポイントにはどういう特長があるのか、といった点について説明されました。 くりっく365は、一つの通貨ペアにおいて受取り、支払いともに、スワップポイントの額は一本値で、取引所も取扱会社も一切利益を得ていません。一方、店頭FX会社の場合は、一の通貨ペアでありながら、受取り、支払いの額が異なるケースもあり、その差がFX会社の利益となっている場合があります。このように、くりっく365は取引所取引であることから透明性の高い仕組みで投資家の皆さんに市場を提供しています。 唐鎌氏、近藤氏の説明をはさみながら、京都会場のゲストスピーカーである鈴木隆一氏、田嶋智太郎氏、そして広島会場のゲストスピーカーである武者陵司氏、陳満咲杜氏による講演が行われました。内容は以下の通りです。 上手に使う「くりっく365」
株式会社ガンパウダー代表 鈴木隆一氏 京都セミナーのトップバッターは、株式会社ガンパウダー代表の鈴木隆一氏。2012年1月から、店頭FXとの税制一本化が図られ、税制メリットを打ち出しにくくなる取引所FXですが、鈴木氏は、税制メリット以外にも、さまざまなメリットがくりっく365にはあるという点を指摘しました。 「取引可能な通貨ペアが非常に多いこと。あるいは対円以外の通貨ペアが豊富に取り揃えられていることです。このメリットにより、幅広い投資が実現できます。つまり、その時々のテーマに応じた通貨ペアでの取引が可能になるのです」 「くりっく365で取引できる通貨ペアの数は、全部で26通貨ペア。その時々のテーマに応じて短期売買を行うことも出来れば、経済成長を重視して、中長期的に投資することも出来るなど、さまざまな種類の通貨ペアが揃っているだけに、幅広い投資スタイルで取引に臨むことができます。「短期の取引なら、目下、注目材料としては欧米先進国経済の後退。特にユーロは非常に厳しいので、ユーロ売り・豪ドル買い、ユーロ売り・英ポンド買いなど、ユーロを売ると同時に、相対的にユーロよりも良い国の通貨を買います。一方、中長期投資なら、アジア経済の注目度が今後、さらに高まっていくでしょう」 その意味でも、インドルピーや中国人民元といったアジア通貨は、対円でも上昇が期待できそうです。 世界のマネー潮流から明日の相場を読む
株式会社アルフィナンツ代表 取締役 田嶋智太郎氏 京都セミナー、2人目のゲストスピーカーは、株式会社アルフィナンツ代表取締役の田嶋智太郎氏。世界経済の現状から、グローバルマネーが今後どこに向かっていくのか、それによって為替相場がどう動くのかということを、分かりやすく説明しました。通貨ペアを選ぶうえで、こうしたお金の流れを読むことが重要だと言います。 「過剰流動性は、7月下旬まで米国株式市場にいて、8月下旬にはユーロにも集まっていました。ところが9月以降、一気に米国株式市場やユーロから逃げ出し、金に向かいました。今後の注目点は、ユーロ危機の行方ですが、抜本的な解決策は見いだせず、目先の問題に対応していくしか方法がありません。今後、ユーロが取るべき道は、域内全体の財政を管理する制度や仕組みを構築し、ユーロ加盟国の共同債券を発行し、ひとつのユーロを創っていくことですが、この間、ユーロはドルに際して下げ続け、最終的には1ユーロ=1ドルのパリティを目指すと思われます」 「また、実際にFXの取引を行っている投資家にとって気になるのは、何といってもドル/円の動きでしょう。歴史的な円高水準にあるドル/円ですが、そろそろドルは、大底を打つ可能性が高いと言えます」 「1〜9月だけで、合計4兆円規模のM&Aが行われました。製薬会社のタケダは、1兆1,000億円でスイスの製薬会社を買収しましたが、これは1兆1,000億円の円売り・スイスフラン買いが行われることを意味します。また6〜9月には、海外の投資家が日本の短期国債を買い、8月だけで6兆円の買い越し。これが償還を迎えると、買ったものは売りますから、円売り要因になります。しかも、震災復興のために発行される復興債の償還財源として増税になれば、日本の景気が冷え込んで円が売られやすくなりますし、日銀が日銀券を刷って国債を買えば、円の価値が下がります。このように、あちらこちらに円売り材料がばらまかれているのです」 歴史をたどれば、円高の始まりは、1971年のニクソンショックでした。以来、40年に亘って続いた円高が、いよいよ終わりを告げることになりそうです。 世界金融大波乱と投資チャンス
武者リサーチ代表 武者陵司氏 広島会場のトップバッターは、武者リサーチ代表の武者陵司氏。今は世界経済にとって大きな転換点と位置づけ、これから先、どのようなことが起こるのかに注目する必要があると指摘しました。 「今、世界のマーケットは総悲観状態ですが、それは歴史を認識していないから。これまでも歴史的な大転換点の時には、著しい悲観論が台頭してきました。ただ、余りにも悲観的に過ぎると、大きな過ちを犯すことになります。今の世界経済の低迷は、グローバリゼーションやIT化の流れの中で生じたものですが、ITという技術革新が進んだことによって、たとえばスマートフォン1台に百科事典全巻に匹敵するような情報を得ることができます。これは、非常に革新的な動きで、それが世界的に起こっている。そのような時代の先が真っ暗であるはずがありません」 とはいえ、現状では株価が乱高下し、ユーロ経済圏ではギリシャ問題に端を発したユーロ危機が生じています。ユーロ危機を乗り越え、世界経済が新たな成長ステージに立つためには、何よりも米国経済の回復が大前提になると、武者氏は主張します。 「世界経済が着実に成長するためには、米国の成長が何よりも大事。そして米国経済は着実に成長する可能性が高まっています。企業収益が過去最高の反面、雇用は戦後最悪であり、家計も企業も過去最高の資金余剰を抱えています。住宅価格は割安であり、金利は過去最低。恐らく2012年春先から、ローンを組んで家を持とうという動きが出てくるでしょう」 住宅価格が回復すれば、徐々に米国経済の先行きにも明るい兆しが見えてきます。なかでも注目されるのがQE?ですが、実施される可能性が高いというのが、武者氏の見方です。それとともに気になるのが、日本の株価や為替の動きですが、これに関する武者氏の見解は下記の通りです。 「日本の国債利回りが1%、株式の配当利回りが2%、不動産利回りが10%ということは、水準からみて株式に投資するチャンスが到来していることを意味します。また、昨今の超円高も、ドルを再評価する動きがあるので、いよいよ円安へと向かうでしょう。これによってデフレが終わり、良い円安になる可能性があります」 円サイドから見た人民元の今と将来
陳アソシエイツ代表 陳満咲杜氏 くりっく365では、今年8月に新アジア通貨として、インドルピー、韓国ウォン、中国人民元という3つの通貨を上場しました。なかでも人民元は、今後も高い経済成長が続く中国の通貨だけに、注目している投資家も多いのではないでしょうか。 広島セミナー、2人目のゲストは陳アソシエイツ代表の陳満咲杜氏。人民元の今後の行方を中心にして、話が進みました。 人民元/円のチャートを見ると、ドル/円とほぼ連動するため、人民元高・ドル安が続いても、1ドル=50円にもなるような円高が進めば、人民元投資の魅力は半減してしまいます。したがって、人民元/円の行方を考えるためには、人民元がドルに対してどう動くのか、そしてドルが円に対してどう動くのか、という2つの視点が必要になります。 「まず人民元とドルの関係ですが、今後も人民元高は続きます。直近、人民元高が進んだとはいえ、過去の水準からみれば、まだまだ人民元は安い水準にあります。8%という高いインフレ率を抑えるためにも、中国政府は人民元高を容認するでしょう。ただし、これはあくまでも管理されたなかでの人民元高です。マネーサプライの伸びが極めて高いところで人民元を自由化すると、逆に人民元が暴落する恐れがあります。これは、中国経済の失速要因であり、ひいては中国共産党が崩壊する恐れにつながります。したがって、最もリーズナブルな状況として、管理されたなかでの緩やかな人民元高を維持していくことになるはずです」 一方、ドル/円の推移はどうなるでしょうか。この点について陳氏は、2012年にドルは底を打つと見ています。 「大きなサイクルで考えると、ドルは17年サイクルでボトムを付けにいく傾向が見られます。1995年につけた79円75銭が前回のドル安値だとすると、その17年後は2012年なので、そこでドルは安値をつけ、ドル高に反転する可能性があります」 「ドル高に反転した後、円安はいつまで続くのでしょうか。これについては「今まで円安が調整サイドでしたが、今後は円高が調整サイドになり、長期にわたって円安が続いていく可能性が高いと考えています。1ドル=74円台前半まで円高が進んだところで、長期に亘って続いた円高局面は終わり。人民元はドルに対して当面強く、さらにドルは円に対して強くなりますから、今、円資産中心に運用している人は、人民元投資を本格的に検討する時期に来ていると思います」 QUICK MoneyLife(掲載日:2011年11月29日) この特集のバックナンバー
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