ビギナー [ 外貨預金 ]

【第11回】「運用する際の心構え」
外貨預金は、国内の円預金と比較すると預金金利も高く、為替相場の動きによっては一般の運用商品に比べ高い運用益が期待できます。一方で、思い通りにいかず投資した元本を失う危険性もある商品ということも忘れてはいけません。これから外貨預金で資金を運用しようと考える方々に必要な心構えをまとめてみましょう。
 

自己責任で運用を決める

まず、第一に考えるべき点はメリットもあるがデメリットもあるということです。国内の銀行で預けた預金は預金保険制度という仕組みで1000万円までの元金と利息は保護されていますが、外貨預金は対象外であること、さらに、元本が必ず戻ってくるという保証がないこと(為替予約ができる預金は別ですが)、また、銀行で預け入れたり払い出したりする際には手数料が発生しますし、急に現金が必要になっても引き出せない場合もあります。メリットだけではなくデメリット部分を考慮した上で、外貨預金で運用するか否か自分自身で決める必要があります。
そのため、運用を開始する際には、外貨預金を取り扱う銀行の担当者に、「外貨預金をする際の条件や規則、手数料体系、運用の見込み、リスクの度合い」を確認し、説明を受けた上で判断しなければなりません。
 

実質運用利回りを確認する

外貨預金は国内の預金よりも金利が高いというイメージを受けやすいのですが、運用した際に、どれだけの儲けがあるのか考えることも必要です。期間限定で高い金利を適用するという公告もありますが、手数料などを考えて計算してみると元本を下回るケースもあります。
例えば、期間限定「金利10%の1カ月(30日)米ドル預金1万ドル」のケースを考えてみましょう。預け入れ時の交換レートTTSが115円で、満期日の交換レートTTBが113円と為替相場が全く変化していなかったとすると、1カ月後の税引き後の元利合計外貨10,066.66ドルとなり円換算額は1,137,532円となりますが、運用した円元本は1,150,000円であり、12,477円元本割れとなってしまいます。表面金利の高さだけに惑わされることなく、満期時に再度継続できるのかどうか、金利は低くなるのかどうか、為替の手数料はどうなるのか理解した上で、想定する運用期間中の利回りを確認すべきでしょう。
 

利用する目的のある資金の運用は避ける

為替相場は常に変動しています。もし、使う目的のある資金を外貨預金で運用していて、いざ使う場面が来た時、運悪く大幅に「円高」になってしまい、元本を大幅に割込むこともありえます。その際、使う目的がない資金であれば、そのまま外貨預金で持ちつづけることで損失を回避することもできます。為替変動リスクの説明で使用した為替相場のチャートを見てもお分かりの通り、長期的には円高傾向であっても円安に転じる時期が出てきますので、それまでじっと外貨で持ちつづけるくらいの余裕がある資金で長期間運用することをお勧めします。これは、外貨預金のメリット部分でも説明しましたが、円で運用する資産の価値が目減りした際の安全弁として考えるためにも、最低でも5〜10年は運用できる資金を対象とすべきでしょう。
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